Charles Dudouyt ローキャビネット
フランスで買い付けた1940年代のCharles Dudouytによるデザインのキャビネットです。
その魅力は、アールデコ期ならではの美しい装飾にあります。
キャビネットはシンメトリーで直線的なデザインが特徴で、正面にはアイコニックな円形のデザインが施されています。
このキャビネットの内側には、2つの引き出しが付いており、引き出し取手にも同様にデザインが施され、細部に至るまでのこだわりが感じられます。
キャビネットにはオリジナルの鍵が付属しており、歴史的な価値を保ちながらも実用的な面を持ち合わせています。
このような貴重なアイテムを手に入れることで、お部屋に一層の存在感と優雅さを与えることができるでしょう。
存在感と美しいシェープが特徴のこのキャビネットを、ぜひご堪能ください。
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Charles Dudouyt(チャールズ・ドュドイ)に関して
ドュドイは戦前の1910年から1930年代にかけてフランスで活躍した家具デザイナーです。
アールデコ期のデザイナーではありますが、当時流行していたアールデコ様式に囚われることなく、アールデコのデザインと民藝の素朴な素材使い、そしてモダンデザインを融合させた家具が特徴です。
また、1920年代から50年代のフランスと言えば、コルビュジエの提唱したインターナショナルスタイルに変容しつつある時代ではありますが、それとはまた違う路線のデザイナーでした。
彼の物作りはあくまでハンドクラフトにこだわっており、オーク材を多用し、モダンデザインと素朴な素材を掛け合わせ、贅沢に、かつ時間をかけて少量生産でクオリティの高い家具を生み出しました。
当時はインターナショナルスタイルの流れに乗らず、流行とは全く異なる作風だったため評価されにくかったと思われますが、アールデコ×民藝×モダンの家具が特徴のドュドイの作品は近年評価されつつあります。
彼の物作りに対する精神、そして「素朴で創造的なモダン」とも呼ぶべきスタイルは、同時代の「ジャン・ロワイエ」「ミシェル・デュフェ」「フランシス・ジョルダン」「アレクサンドル・ノル」に多大な影響を与えました。また、後のフランスの復興期のデザイナー「ルネ・ガブリエル」「ピエール・シャポー」「シャルロット・ペリアン」「ピエール=ゴーティエ・ディレイ」などにも強い影響を与えました。彼が実現した民藝とモダンを融合させたスタイルは、地球環境や自然素材への回帰を訴える昨今のデザイナーたちの憧れの存在となっています。
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